ヘルペスウイルスに感染してしまうと、残念ながら現在の医療水準ではこのウイルスを体内から完全に駆除することはできません。
しかし、ウイルスのほうも、潜伏状態のまま体内の抗体に阻まれ、増幅することは出来ず、結果として健康な人はヘルペスウイルスに感染していても症状が現れず、普通の日常生活を送ることができます。しかし、しっかりと予防しないと、いつでも再発してしまうリスクもあるのです。
単純ヘルペスウイルスの潜伏場所
単純ヘルペスウィルスは、発症後、神経に沿って登って行き、脊髄神経節などの神経節に潜伏します。潜伏期間中は、ウイルスDNAやタンパク質は合成されないため、症状は現れません。何らかの理由により単純ヘルペスウィルスが神経節から抜け出したとき、発症する可能性が高まります。
単純ヘルペスは再発しやすい
「単純ヘルペス」は非常に再発性が高い病気です。中には1カ月の間に複数回発症する事例もあります。
ヘルペスウィルスは一度感染すると一生体内に棲み続け、駆除ができません。したがって、きっかけさえあれば再び発症してしまうのです。
単純ヘルペスが再発してしまう一番の原因
再発してしまう一番の原因は免疫力が低下することによるヘルペスウィルスの増殖です。
ウィルスを駆除できなくても、免疫力によってウィルスを体内に封じ込めているのが健康的な状態のとき。
免疫力が低下すると、ヘルペスウィルスを押さえこむ力が弱くなり、ウィルス活動が活発化してしまうのです。
免疫力の低下要因には、風邪、睡眠不足やストレス、紫外線を多く浴びるなどがあげられます。従って、発症を防ぐにはしっかり休息し、疲れをためないこと。特にこれらのことに心当たりのある方は、よく注意しましょう。